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本を読む老人。

 生徒の母親が自分の子供が本を読まないことを嘆いていた
。どうしたらいいでしょう?というので、さあどうしましょ
うと応えた。
 本はぜったい読んだほうがいい。できれば声に出して2回
3回と反復しながら読むといい。決してあらすじをなぞるよ
うな読み方はしないことだ。

 わたしの母親は読書家だ。今でも夜中の3時くらいまで布
団のなかで本を読んでいる。わたしの起床は9時なので居間
のカーテンを開けると、母はむにゃむにゃ文句を言うのだ。
昼と夜がさかさになっている老人。あまり健康的とはいえず、
わたしの悩みのひとつである。
 母はどうやらミステリー小説が好きなようで、文庫本をま
とめて古本屋で購入する。足が弱いので買いに行くときの足
は当然わたしのビートルである。ひょこんと助手席に座り、
あーでもないこーでもない楽しそうに昨日読んだ本のあらす
じを喋るのだ。わたしが子供の頃からいつも家には〈オール
読物〉と〈文芸春秋〉があった。わたしの本好きは母の影響
だろう。いまになってありがたいと思う。子供の読書癖は母
がつけるものだ。生徒の母親にそんな話をしたが、やはりこ
の生徒の母親、読書嫌いのよう。やっぱりなと思った。

 ときのドラマ〈半沢直樹〉に凝っていた母であるが、やは
り母はあらすじをなぞるようなドラマの見方をする。途中の
描写や役者の表情などに面白みがあるのに、母はあらすじが
わかればいいようだ。平気で途中でトイレに行くし、洗いも
のをしながらドラマを観ている。見方が浅いのでストーリー
の裏を読んだり膨らませてイメージすることができないのだ。
「いいじゃない、母さんがそれでいいんだから、おまえはい
ちいち理屈っぽいねえ。くどすぎるっ!」
と、こうなってしまう。
 
 人間は失敗したりまた起き上がったり、それぞれの物語を
抱えて生きている。なるようになるちゃんとしたあらすじが
あるのだ。しかし、結果だけわかればいいというものじゃな
いだろう。わたしは母の物語を知っている。決してあらすじ
をなぞるような見方はしていないつもりだ。母はわたしの生
き方をどんなふうに見ているのだろう?布団のなかで丸くな
って本を読む母の横顔は、ずいぶん苦労したシワだらけの横
顔だ。母さん、理屈っぽくてゴメンよ。
 午前2時36分、まだ母は本を読んでいる。母の寝室から
漏れるスタンドの灯りに、わたしは、
「ありがとう」と言った。


HOBO
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あらすじをなぞるような生き方。

 物語のない人生なんてないのだろうな。歩けばそこに道が
できるし運がよければちいさな花も咲く。自分らしくありた
いと願うひともいればただ流されるひともいるのだ。あらす
じをなぞるような生き方。淋しいが、わたしもそのひとりな
のだろう。


HOBO

本日、そして明日こそ。

 オレンジで7キロ走って同じ豊平区内の喫茶店に行ってき
た。だいたいいつも2〜3杯は呑むわたしであるが、今日は
モカマタリとマンデリンを。とてもクサいコーヒーであった。
わたしのいうクサいコーヒーとは褒め言葉で、香りが高いと
いう意味である。
 だいたい7キロも離れた、往復14キロの道のりをコーヒ
ーを呑むためだけに行くわたし。これに応えてくれる店の心
意気を期待するわけではないが、上手いコーヒーが呑めれば
それでいい。そういうもんですよね?などとマスタージュニ
アも言っていた。
 その店からすこし行くと札幌ドームがある。日ハムやコン
サドーレの試合があるときはだらだら続くファンの行列を眺
めているだけで暇がつぶせる。そうなんだ、札幌ドームも豊
平区にあるんだ。同じ豊平区民としてなんだか鼻が高い。そ
んなことを考えながら過ごす本日の午後であった。

 さあ、明日は朝から〈布団専用ダニクリーナーレイコップ〉
でダニの退治をしよう。ジャパネットで買ったレイコップ、
3ヶ月も経つのにじつはまだ一度も使用せず。わたしはそん
なやつなのだ。


HOBO

孤独という友を連れて。

 天才は孤独を愛し、凡才は群れを愛すというが、本当だな
と思った。
 楽天の田中投手が巨人相手に好投した。彼が天才かどうか
はわからないがかなり普通ではないことは確かで、一緒にテ
レビを観ていた母も、「マー君はすごい、感動した!」と、
テレビに向かって拍手していた。
 彼の凄いところは、自分を追い込むことができるところだ。
孤独を好んでいるかどうかはわからないが、あきらかに彼は
孤独を楽しんでいる。プロのスポーツ選手などは皆、お客様
のおかげ、応援があったから勝てた、と、謙虚なことを言う
が、一流の選手はみんな自分の為に戦っている。カネとか名
誉とかそんなものとはかなり違うもっとしびれる場所にいる
のだ。観客は皆、孤独に立ち向かうその姿に心を打たれ、そ
してシビレル。
 勝つこと。敵に勝つためにはおのれに勝たなければならな
い。プロの世界は厳しい。だからそこから逃げてしまうよう
な弱い者は一流にはなれない。一流ほど孤独だといえる。
 さて、一流を越え、世の天才と呼ばれるひとはどうなんだ
ろう?彼らはとてつもない自分という怪物と常に向き合い、
失望しながら魂を削り、抜け殻になるのだろうか?

 〈孤独〉というのはひとりぽっちという意味とはちがう。
人気がでることとチヤホヤされることもまた違うのだろう。
マー君が自分という敵に立ち向かうときの眼。誰もそこには
入り込むことなどできない。彼は天才なんだろうか?
 僕の理解によると、天才はコアである。大衆に理解される
天才など存在しないと思っている。マー君はマー君としてこ
れから生きていくためには、彼の周りのその余計なことと戦
う必要がある。窮地に立たされるほど更にエンジンが加速す
る彼の心は強じんだ。孤独という友を連れて巨人を倒すのか

 そうはさせない。

と、日記には書いておこう。


HOBO

いいものはいいんだよ。



しかし、どう考えても考えなくても、
これ、いい曲ですねえ。ちょっと古いですけど。
言いたいことがちゃんとあって、それが伝わるような表現をして。
イントロからきますよ。
非凡です。



それにこの、チャラの〈あいのうた〉なんかは、
ちゃんと買いましたからCD。
これまたイントロからくるんですよ。
いいものはいい。
非凡である。


HOBO

つぶやく。

 きのう久しぶりにAKKIと会いましてね。彼もまた好きな
ことをやっている自由人僧侶なので若いんですよ。HOBO
もAKKIも55歳。最近AKKIはフォークソングのサークルな
んかを立ち上げたらしく、メンバーの使うギターをHOBO
から仕入れていくわけです。2台ほど売れましたよ。
 ホテルまでビートルで迎えにいって、焼き肉でも食べよ
うか?なんてことには今回はならず、近郊の珈琲屋でコー
ヒーとチーズトースト。おたがい遅くまで飲んだくれるタ
イプではないのでホテルまでまた送って。

 焼き肉はずいぶん食べてないような気がしますねえ。じつ
は焼き肉といっても僕はホルモン派なんですよ。内蔵系とい
うか、炭で焼いた塩ホルモンなんか大好きですねえ。AKKI
もそうですが、僕が安いホルモンを食べているのにばんばん
カルビーなんかを食べますから、支払いに不公平感が出てき
ますが、そこはやはり大人、55歳の粋な男の経済事情、
常にワリカンということになっております自然に。

 家にいると母の作る酢の物なんかが嬉しいですね。立って
いるのもままならない母なんですがね、作ってくれるんです
よ、せっせと。酢の物なんかが多少甘くても、なんでもあり
がたいとウマいもんです。
 むかしから母ひとり子ひとりだった僕らの2013年も、
もう少しで終わっちゃう。もっとがっぽがっぽ稼いで幸福そ
うな母の顔を見ていたいんですが、なかなかがっぽがっぽ稼
げないですねえ。さすがに嫁さん嫁さんとは言わなくなりま
したが、どこかで孫でも売ってないかなあ?
喜ぶだろうな、母さん。


HOBO

乗船。

 これから乗船手続きをします。波の高さは3メートルとい
ったところでしょうか?船酔いの薬を2錠ほど飲んで、ポテ
チとチョコを買って、長徳さんの本を持って7時間半ですよ。
来月の中頃まで札幌におり、今度は九州に行く予定であ
ります。HHGが見つけてくれたM-41を受け取りに行っ
てきますよ。宮崎の地鶏も忘れられない。あの固さがとて
もいいんですよ。

 ロフテングリーン1303Sの契約書が届いていると思い
ます。夢しかないHOBOでありますが、また一つ、夢が
増えましたよ。きのうとおとといはずっと国会中継をラジオ
で聴いてましてね、自民党の議員のNO天気には呆れて
しまいました。とにかく、お互いを先生と呼び合うのはみっ
ともない。それから人の話を聴かずに野次ばかり入れて
いる馬鹿ヤローども、やめちまえ!
なんてことは心の中でつぶやいて、さあ、船に乗りましょ
う。

 1ヶ月ぶりの札幌。雪んこでも眺めて、


HOBO

旅、最終。

岩手から青森に入ると、急に寒くなりましたよ。八戸から船に
乗ることにしました。7時間半も居眠りしてたらすぐ苫小牧で
すよ。青森ー函館のほうが近いんですが、函館から札幌まで
の道のり、雪が降ってますから、中山峠。

美しいものや、すごい人に出会うと、より自分が固まるんです
よ。そんな旅の土産を誰に渡そう。僕は友達がいないですか
らねえ。楽でいいや。安っぽくならなくて。

HOBO

あの日。

 きのう、仙台で震度4程度の地震があった。下から突き上
げられるような、ちょっといやなかんじの揺れ方だ。ぼくは
3・11の地震を仙台市内で体験している。揺れたのはきっ
と僕のこころだったのだろう。

 3・11のとき宿泊していたホテルと同じホテルに空きが
あったので宿泊することにした。正直、懐かしいという気持
ちが強かった。チェックインのとき、カウンターの端っこに見
覚えのある顔があった。あのときいろいろお世話になったマ
ネージャーだ。あのときのお礼を言わなければ!
「ちょうど3・11のとき、2日間もここでお世話になった者で
す。あのときは本当にありがとうございました!」
マネージャーはすこしびっくりしたような顔で、
「そうでしたかあ、こちらこそお世話になりました。」
そう言って寂しそうに下を向いてしまった。「あの日は寒かっ
たですねえ、、、」と呟きながら。

 想い出話に花が咲くと思っていた僕が大馬鹿野郎だった
んだ。同じ仙台で共に経験したあの想いを懐かしく語ろうだ
なんて!すでに忘れている証拠じゃないか!

 忘れまいと心がけていなければ忘れてしまうことと、忘れ
ようとしても忘れられないことがあるのだ。自分のデリカシー
の無さに、むしょうに腹がたった。忘れてはいけない!その
想いは、あきらかに違うところで育っている。外側から内側
を眺める者の眼は、僕らが想う以上に偽善的だ。
「あの日は寒かったですねえ、、、」

 マネージャーのその言葉が、いつまでも喉に絡みついてい
た。


HOBO

M女史。

さっきM女史から電話があった。めずらしく腕のいいコーヒー
カウンターウーマンである。彼女の淹れたコーヒーを、
たまに飲みたいのだが、彼女は今、自分らしい生き方を
していないようだ。
来月、東京の、ある喫茶店に、わざわざコーヒーを飲みに行
くだけの目的で飛行機の切符もすでに買ったという。
ぼく以外にそんなやつがいるなんて、すこし呆れた。

そういうことって自分にしかわからないんだ。そんな彼女を
素敵だなと思った。だれのために生きるのではない、自分の
ために生きる、そんな話をそういえばずいぶん前に彼女とし
たような気がする。

札幌はコーヒーの文化がない。しかし、彼女の淹れたコーヒ
ーより旨いコーヒーを東京で飲んだことがない。


HOBO

profile

Mr.HOBO

ちょっと病気をし
凹んでるとき、
ひょんなことから
1974年製のワーゲンを
手にいれた。
車庫で30年も眠っていた
オレンジ色のワーゲン。
命を吹き込んで
一緒に走ろうと思った。

これは
少年HOBOの
ゆる~い日記だ。

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