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そっくりなひとと手をつないで。

 仙台国分町の飲屋街のすぐ横に朝4時までやっている定食屋
があるんですよ。いまどきこの定食屋はとてもうれしく、納豆を
をべつに注文すると、「大根おろしとネギはどうします?」
なんて訊かれたり、「はい、ネギだけでおねがいします」ってな
具合で。旅の後半はなんか知りませんがみょうに納豆が食べたく
なりましてね。異常なぐらいかきまわして泡をたててまたそれが
美味しくて。家にいると納豆なんて食べないんですけどねえ。
納豆はウマいですねえ。
 そこの主人がとても個性的な雰囲気をかもし出していて、
なんかこう目があまり動かなく瞬きもせず常に前のめりで、あれ?
この主人は事故かなんかでムチウチになったのかな?そんな感じ
なんですよ。首をあまり動かさないようにしているみたいに見えた
んですよ。何度か行っているうちに少し話しかけてくれるように
なりましてね。首が痛いんですか?とは訊けず、そのうち主人の
息子さんが手伝いに現れたっんですよ。えっ?と思いましたよ。
前のめりで目が動かなくドロンとした感じがそっくりなんですよ。
びっくりしました。DNAもそうなんでしょうがいつも一緒にいると
似てくるものなんですね。すごいなあ。
 ぼくが仙台を発つ前の日に行ったときのことなんですが、あい
にく定休日という張り紙が貼ってありましてね。なーんだ残念、
駒沢のライブ喫茶のことを思いだしましたよ。しょぼくれて帰ろう
とすると「おや、北海道の旅人さん!」と後ろから声をかけられ
ましてね、振り返ると定食屋のご主人。休みなのに次の日の仕込み
に来てたんです。「カレーライスでいいなら食べてってよ、明日
帰るんでしょう?餞別だ。」「えっ?そうですかあ?」なんて、
とても図々しいHOBO。すこしヒンヤリする厨房に灯りをつけて
大盛りのカレーライスを作ってくれましたよ。ぐすん。
 あーでもないこーでもないと世間話をしながらカレーライスを
食べていると、入り口から中年の女性が現れまして、ぼくはすぐ
その方が奥様だとわかりましたよ。前のめりで目が動かなくムチ
ウチ患者のように動かない首。笑っちゃいそうになりましたが。
で、親子3人全員前のめりということで。

 ぼくは母に似ていると言われます。でも会ったことのない本当の
父親の写真をみると似てるんですよぼくに。でも母と父は似てないん
ですがぼくは父にも母にも似てるんですよ。あんな父には似たく
なかったんですがね。
 これからもしもぼくと生きるひとがいたとしたら、ぼくはそのひと
に似るのだろうか?それともそのひとがぼくに似るのだろうか?
まあ、どちらでもいいんですがね、そんなひとがいるひとは、どうか
そのひとを幸福にしてあげてください。想い出と生きていてもその
ひとにはもう近づくことはできないんですよ。ぼくにそっくりな
そのひととそのひとにそっくりなぼくが手をつないで虹の上を歩いて
いくんですよ、

きっと。


HOBO

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Mr.HOBO

Mr.HOBO

ちょっと病気をし
凹んでるとき、
ひょんなことから
1974年製のワーゲンを
手にいれた。
車庫で30年も眠っていた
オレンジ色のワーゲン。
命を吹き込んで
一緒に走ろうと思った。

これは
少年HOBOの
ゆる~い日記だ。

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