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笑ってる。

 病院の近くに石造りのカフェがある。寝不足の目をこすり
ながら僕はそこのコーヒーとトーストで少し遅い朝食をとる。
いまのところそこの少し気どった格闘家のような女性の淹れる
コーヒーが札幌では一番僕に合っているように思う。
 先日カフェの駐車場で記念写真を撮っている老夫婦を見た。
岐阜ナンバーのスターレットの前で少しポーズをとる奥様は
70歳ぐらいだろうか?
「キレイに撮ってね。」
そんなことをご主人に言っている。
ご主人はニコンの一眼レフを大切そうに首から下げ、「チーズ」
だって。
奥様は精一杯可愛らしい顔をつくり首を少し傾けていた。

 写真というものはいいものだな。笑ってる写真。あとから
振り返って、想い出す笑顔があるんだから。
 僕は自分のアルバムがない。プレゼントでアルバムをもらった
ことがあるが、そこに貼る写真がないのだ。その辺にほったら
かしてどこに行ってしまったかわからない笑顔もきっとあったん
だと思う。想い出を無駄にする僕はきっと人から思いだされる
ことなどないんだろうな。
 写真というものはいいもんだな。でもどうして笑顔の写真に
胸が痛むんだろうな。きっと楽しかったことを想いだすのが
怖いのかも知れないな。
 自分が撮った写真。笑っている恋人。友人。母親。
笑っている。そうなんだよな。みんな写真を撮るひとの心に
笑顔を届けるんだな。笑うってそういうことなんだな。
ひとの心にカメラを向ける真摯さっていうのかな?
僕はずいぶん義理を欠き、笑顔をほったらかしてしまったな。
そんな気がする。

「キレイに撮ってね!」
あの老夫婦は無事に岐阜まで帰っただろうか?
出来上がった写真を見て、愛し合い、信じることを更に深めて
いくんだろうな。
想い出って色褪せないんだよな。古くなっても。
想えば想うほど、古くなればなるほど光り輝く。それが
想い出なんだよな。

笑ってる、、、


HOBO

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Mr.HOBO

Mr.HOBO

ちょっと病気をし
凹んでるとき、
ひょんなことから
1974年製のワーゲンを
手にいれた。
車庫で30年も眠っていた
オレンジ色のワーゲン。
命を吹き込んで
一緒に走ろうと思った。

これは
少年HOBOの
ゆる~い日記だ。

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