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ボクのともだち。



この写真は以前アップしたことがある。30年ちかく倉庫のよう
なところに放置されていたワーゲンを手にいれ足寄町のキャンプ
場でのイベントに参加したときに撮ってもらった写真だ。ちょう
どボク自身が病気と闘っていたときに見つけたクルマなので、な
にか特別な想いがある。古いものは捨てられるばかりで手もかか
るが、身体だってクルマだって悪いところをちゃんと修理して使
えば、まだまだ、ぜんぜん大丈夫。
冬なのにこの写真を使ったのにはちょっとワケがある。じつは今
ボクはまた病気と闘っていて、なにかにしがみついていないと壊
れてしまいそうな、じつにバランスの悪い状態であるが、<HO
BO’s NOTE>の開店という夢があるので休んでなんかいら
れない。いつもそうやって乗りこえ、叶えてきたのだから。


・・・・・紅や黄色の葉っぱが雪の下敷きになっている舗道を歩
きながら行きつけの喫茶店を目指していると<中古ピアノ>の看
板が目についた。ショーウィンドウにはKAWAIやYAMAH
A、ボストンなどのピアノがならんでいる。やはりどれもピカピ
カにリニューアルされたものばかりだ。これだと元の状態がわか
らない。どんなふうに扱われてきたのか?どんな想いで生きてき
たピアノなのかがわからない。楽器だって心があるのに、、、そ
んなことを考えながら店の横の通路に目をやると、何台かの出荷
待ちのピアノが置いてあった。スタッフが忙しそうに出たり入っ
たりしている。邪魔にならないように挨拶をして帰ろうとすると
通路の隅っこに木目調のアップライトが置いてあるのが目にはい
った。透明ピニールで養生してあるがボクにはそれがヤマハのU
7だということがすぐにわかった。
なんていうことだ。よく見るとそれはAタイプの初期型、このま
え生徒の家で見たものと同じ昭和41年製のピアノだ。探しても
なかなか出てこないというのに、こんなところに、寒い通路に放
置されている。あの時もそうだった、、、
何気なく訪れたワーゲンショップで、ボクのオレンジは雪の駐車
場に放置されていた。運命的なものを感じずにはいられない。
「このピアノは売り物ですか?」と、忙しそうにしているスタッ
フに訊いてみた。スタッフは面倒そうな顔で「ああ、それね、」
と言った。
話をきくと、そのU7は2ヵ月くらいまえに買い取ったという。
ワンオーナーであまり弾かれることなく居間に置かれていたもの
らしい。しかし残念なことに陽当たりのいいところに置かれてい
たために陽の当たるところだけ多少だが焼けているのだといい、
買い手はついてはいないが出入りしている調律師の先生が安く買
い取ってもいいみたいなことになっているようだ。
ボクが「ふ~ん」みたいな顔できいていると、「でも、欲しいお
客様がいたらお客様優先ですよ!」みたいなことを言ってきた。
話してみると話好きなスタッフでいろんな裏話などもきけてけっ
こう楽しい。「だいたいは中国人が買っていきますよ!」と笑っ
た。このU7は象牙鍵盤なので輸出が禁止されているとか、中国
人は外見さえキレイにすれば買うとか、いろんな話。
中国人はピアノだけじゃない。北海道のナラの木や盛岡の南部鉄
瓶、新潟の槌起銅器や、希少価値のあるものは全部まとめて買っ
ていく。困ったものだ。へんなところでへんなふうに他国の世話
になる日本。買ってくれるなら、へこへこどこにでも売る日本で
ある。

傷つき陽焼けした古いヤマハを買おうと思う。ボクが買わなけれ
ばコイツはきっと耀けない。あの日、即決しボクと暮らすことに
なったオレンジに、友ができるのだ。超がつくほど格安でいいと
いうので言葉に甘えようと思う。このピアノ、ボクに似ている。

かなり傷ついている。
かなり汚れている。
かなり落ちぶれている。
ひとりぽっちである。
だけど、ヘコタレてはいない。

悪いところを修理して、こいつと共に、また歩こうと思う。
ああ!この澄みきった北の青い空に、ボクのピアノ。
ぽろ~ん、と

こんなに、、、、
温かい。


HOBO

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コメント

はじめまして。

これでもなかなかのファンなんです。(笑)


文章がとても詩的ですから、ロマンティックなかたなんだとおもいます。ものに自分の思いを重ねてゆくホーボーさんの人柄が好感のもてる良質なブログだとおもいます。

私はあなたよりずっと年上ですが、古いバンプラに乗っています。

  • 2014-11-20│14:26 |
  • まりさん URL│
  • [edit]
ジャスト・フレンズ
こんにちは!
いい友達ができましたねえ!
遠くから応援していますよ。
  • 2014-11-20│17:54 |
  • 只野乙山 URL
  • [edit]
HOBOさんもしかして入院してます?

  • 2014-11-22│02:57 |
  • マスター URL│
  • [edit]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
  • 2014-11-22│23:41 |
  • [edit]
まりさんへ
まりさん、お返事遅くなってすみません。
おほめをいただきうれしく思います。

バンプラ!
英国車のなかでは一番好きかもしれません。いいですねえ!
一時期、樹木希林さんが乗ってたらしいですね。
ミニよりもオトナっぽくて素敵です。

これからもよろしくお願いします。

HOBO

  • 2014-11-24│05:44 |
  • HOBO URL│
  • [edit]
乙山さんへ
乙さん、おそくなって申し訳ないです!

いつも応援嬉しく思います。ありがとうございます!
この齢ですが、本格的に練習しますよ。笑

まさしく〈友〉、運命的出会いの楽器です。
オンボロですけど。
がははは!

HOBO
  • 2014-11-24│05:50 |
  • HOBO URL│
  • [edit]
マスターへ
マスター、心配かけてごめんなさい。
たいしたことありません。
もう大丈夫です。

HOBO
  • 2014-11-24│05:52 |
  • HOBO URL│
  • [edit]
お久しぶりです!
HOBOさんは自分をよく知っているので何をしてもぶれがありません。
この車やピアノなども幸せなんだと思います。かなりお似合い。素敵なお友達。私も古いピアノがほしくなりました!

  • 2014-11-24│18:50 |
  • そんなもんこ URL│
  • [edit]
そんなもんこさんへ
こんばんは。おひさしぶりデス。

幸せかどうかはわかりませんが、
ずっと共に暮らせることはかなりいい感じですよ。
とくにピアノという楽器は不思議ですねえ。むかしから好きなんですよ。
音が枯れるんですね。世間ではそうは言わないようで、
音が死ぬなんてことを言う。
ちがうんだなあ。

HOBO
  • 2014-11-25│03:39 |
  • HOBO URL│
  • [edit]

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Mr.HOBO

Mr.HOBO

ちょっと病気をし
凹んでるとき、
ひょんなことから
1974年製のワーゲンを
手にいれた。
車庫で30年も眠っていた
オレンジ色のワーゲン。
命を吹き込んで
一緒に走ろうと思った。

これは
少年HOBOの
ゆる~い日記だ。

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