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読むことは聴くことと同じ。

 マンションの管理人室の前に大量の本が置いてあった。見ると、〈日本
文学全集〉だとか〈世界文学全集〉だとか、ちゃんとしたハードカバーが
付いた状態で。あらら、もったいない。管理人さんにきくと住人から処分
してくれと頼まれたようで、読むなら持ってっていいですよと言う。日本
や世界の純文学をもう一度読んでみたい気もするがいただいても置くスペ
ースがない。ちょっと横目で見ながら銭湯にでも行こう。

 銭湯に行くと湯舟につかりながら小説を読んでいるひとをたまに見かけ
る。それは自転車に乗りながらスマホをみているひとと同じぐらい変であ
り、いくら個人の趣味とはいえやめたほうがいいと思っている。
 このまえもサウナの中まで文庫本を持ち込んで汗を流しながら読んでい
る老人がいたので何を読んでいるんですか?と訊くと、〈永遠のゼロ〉だ
という。はは〜なるほど気持ちはわかる、みんながイイという小説を毛嫌
いしたりする偏屈な僕もじつは〈永遠のゼロ〉にはやられた口である。母
が寝ながら肩を揺らしているので、どうした?と訊くと〈永遠のゼロ〉に
泣かされていた。お前も読んでみなさいこの愛の物語を!みたいなことを
言われてしばらく拒否していたがあまりにもしつこいので読んでしまい僕
も泣かされた。重松清や浅田次郎の文庫本を旅先で読んでいるが、最近ま
た聴いたことのないイギリスのミステリー作家の作品や、翻訳本のエッセ
イを探したりして。

 忙しいとかあーだのこーだの言い訳ばかりの僕もそのひとりだが、本を
読むことはとても大事だと思う。それぐらいの時間はつくるべきだ。たと
え湯の中、自転車の上とまでは言わないが、一日のスケジュールにいれて
しまえば問題はない。本を読むということは誰かの話を聴くことと同じ。
こころを透明にして静かにひとの話に耳を傾ける姿勢は、いくつになって
も必要なことだ。


HOBO

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Mr.HOBO

Mr.HOBO

ちょっと病気をし
凹んでるとき、
ひょんなことから
1974年製のワーゲンを
手にいれた。
車庫で30年も眠っていた
オレンジ色のワーゲン。
命を吹き込んで
一緒に走ろうと思った。

これは
少年HOBOの
ゆる~い日記だ。

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