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君と手をつないだこと。

名古屋から東京に行くのに下を行くか上を行くか迷ったが上を使
うことにした。足柄のサービスエリアのスタバでアイスラテを買
い飲みながらぶらついていると知らない外人の女の子が手をつな
いできた。たぶんこの子が手をのばしたらそこにぼくの手があっ
たようで、愉快だ。先を見るとぼくと同じような体型のその子パ
パと思われる人がママと手をつないで歩いている。その子はパパ
とぼくを間違えているようだ。こっちを向いて笑うパパとママを
みつけるとその子はぼくの手をふりはらい走っていった。

そういえば今朝喫茶店で見かけた車椅子の母と息子は元気だろう
か?ちいさなおばあちゃんだった。息子は母の白くなった髪をな
でなから、うん、うん、と言って母の話を聴いていた。
ぼくは二人の話に聞き耳をたてたわけではないがどうしても自分
の母を思いだしてしまう。なんとかぼくの母は呆けずにきたが、
話を聴きながらこの白髪の可愛らしい老婆が痴ほう症だというこ
とがわかった。つねになにかをしゃべっている。芋の花が咲いた
とか、雨戸を閉めなさいとか、スリッパの片方を猫が持って行っ
たとか、つねにしゃべっている。息子は「そうかあ、そんなんだ
ね?悪い猫だね、」と言う。母は子供のように「うん、うん」と
うなづく。
ぼくは居たたまれなくなって席をたった。帰りたいと思った。

母に電話をかけると眠そうな声だった。いつも電話をかけ「大丈
夫かい?」と訊くと「大丈夫だよ」と応えた。「しっかりね」と
言うと「わかったよ」と応えた。こんな会話しかできない親子が
いる。

サービスエリアを出て走っているとさっきの外人の親子のクルマ
が追い越していった。みんな楽しそうに笑っている。いつまでも
あとをついて行きたいがそうはいかない。あのこはぼくと手をつ
ないだこともきっと忘れているだろうな。ぼくは「ありがとう」
とつぶやいて、クラクションを鳴らした。


HOBO

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Mr.HOBO

Mr.HOBO

ちょっと病気をし
凹んでるとき、
ひょんなことから
1974年製のワーゲンを
手にいれた。
車庫で30年も眠っていた
オレンジ色のワーゲン。
命を吹き込んで
一緒に走ろうと思った。

これは
少年HOBOの
ゆる~い日記だ。

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