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『パリ左岸のピアノ工房』

浜松の街のはずれを歩いていて何気なく訪れたピアノ工房。ほこ
りの舞う二階の大きな倉庫には沢山のピアノが乱雑に置かれてい
た。梱包され出荷を待つ脚のないグランドピアノ、傷だらけのア
ップライトや欲しかったYAMAHAも新しいオーナーを待って
いた。

倉庫の奥に大屋根のはずれた1937年製のマホガニーのM型ス
タインウェイがあった。鍵盤の象牙も剥がれ、風格漂う傷だらけ
の170センチ。その横にはウォルナットのL型がある。仕事が
うまくいかず凹んでいたが、いっぺんに心が晴れてしまった。い
つまでもそこに居たいと思った。マホガニーの上に積もった埃に
<HOBO>と書いた。

新潮社からでている、T・E・カーハート著、『パリ左岸のピア
ノ工房』をまた読みたくなった。何年も、そう、もう何年も前、
ぼくがまだぼくでなかったころ、あこがれた世界。この世界は病
みつきになる。心が躍り、もう、どうしようもない。


HOBO

コメント

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  • 2014-09-18│22:18 |
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羨ましいかぎりであります。そんなピアノが店の片隅にあったらそれだけで客が来そうです。

先週このブログのことを友人から聞き、その内容に共感し一気に過去の記事まで読ませていただきました。考え方をしっかり記事にできる実力に驚きました。店ができたら主人と必ずうかがいます。こちらは広島です。コノイドチェアもヘニングセンの照明も文句なしです。
  • 2014-09-19│19:51 |
  • こんなもんこ URL│
  • [edit]
こんなもんこさんへ
コメントありがとうございます。
モノはしょせんモノなんですがね、
そこに物語のあるモノはホンモノだと思います。店というより、自分のアトリエを作りたいというのが本音ですが、

広島から札幌は遠いですよ!しかし、ぼくのためだけに来ていただけるなら、交通費くらいは出しましょう!笑

HOBO
  • 2014-09-20│11:02 |
  • HOBO URL│
  • [edit]
やっと拝読
拝読させていただきました。温かいです。深いです。ありがとうございました。
  • 2014-09-28│00:45 |
  • 浜松高飛車 URL│
  • [edit]
浜松高飛車さんへ
浜松高飛車さん、おはようございます。笑

コメントありがとうです。また今日も<疑問>に行き着く1日でありますように。

そういえば古いウィンザーチェアの色の抜けかたをみると、ギブソンのヴィンテージギターを思いだしました。着色ラッカーの行程が同じなんだと思います。札幌に帰り、ケースから取りだし、この夏を乗り切ったラッカーボディを誉めてやりますよ。

HOBO
  • 2014-09-28│10:40 |
  • HOBO URL│
  • [edit]
ラッカー仕上げ
生きていくものとして、経年変化が、見られないとしたら。暑い季節、寒い季節、湿気、乾燥、私の塗装仕上げ
を、じっとみつめてます。





  • 2014-09-28│21:54 |
  • 浜松高飛車 URL│
  • [edit]
浜松高飛車さんへ
おはようございます!高飛車さん。

経年変化は生き方の内容を示す証拠のようなものですね。ぼくは人間の最終を見たいわけではないんですが、感じやすい塗膜のように、つねに<今>を受け入れて生きたいものですね。

お肌の曲がり角ってやつでしょうか?いつまでも、<夢見る少女A>でいてくださいな。ラッカー塗装。

HOBO
  • 2014-09-29│06:37 |
  • HOBO URL│
  • [edit]

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Mr.HOBO

Mr.HOBO

ちょっと病気をし
凹んでるとき、
ひょんなことから
1974年製のワーゲンを
手にいれた。
車庫で30年も眠っていた
オレンジ色のワーゲン。
命を吹き込んで
一緒に走ろうと思った。

これは
少年HOBOの
ゆる~い日記だ。

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