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ビル・エヴァンス。

ぼくの家の1階にラーメン屋があることは前にブログで書いたこ
とがあるが、そこの主人は会うたびに「HOBOさん、いよいよ
ダメかもしれません、、、」が口癖で、4ヵ月まえ、ぼくが本州
に出張する前にラーメンを食べにいったときもそう言っていた。
なんとか10年も頑張ってきたんだからもっと幸せそうに笑って
いればいいのに主人の顔はかなり暗い。悲壮感が服を着て歩いて
るようなものだ。

夕方、病院の帰りにちょっと店をのぞくと、主人は相変わらす苦
虫をかみつぶしていた。以前よりずっと背中が曲がり、今ではビ
ル・エヴァンスよりもっと丸くなっている。ちょっとドアをあけ
て「よおっ!」と声をかけるとドロンとした目でこっちを見てい
る。「ちぇっ!しけた面してやがる!」と言うと「HOBOさん
、いよいよダメかもしれません、、、」と、ビル・エヴァンスは
さらに背中を丸くした。
すこしかわいそうになったので醤油つけ麺を注文した。ここのつ
け麺はなかなかいける。魚介スープに柚子の香り、平たい太麺、
いま流行りのスタイルだ。主人はいつもぼくに、どうすればもっ
と流行る店になるのか?訊いてきた。あーでもないこーでもない
、富山ブラックや和歌山のラーメンは最高だとか、流行る店のあ
り方みたいなことを話しても主人の目はいつもドロンとしたまま
だった。ため息をつきながら「HOBOさん、この際、ぼくのな
にがいけないのかはっきり言ってもらえますか?!」みたいなこ
とを言うので、「先ずはその暗い顔、丸い背中をなんとかしたほ
うがいいな。そんな様子だと客はこないよ。」

主人のラーメンはまずくはない。それどころか勉強熱心すぎるぐ
らいで常に流行りの味を研究している。魚介が流行れば魚介を取
り入れ、こがしチャーシューが流行ればそれの研究をする。ぼく
はそのへんがこの店の弱点だと思っている。主人は主人の一番や
りたい味を目指すべきだ。どうしてどうやれば受け入れられるの
か?それを考えるなら、まずはブレない自分をつくることだと思
う。ぼくはきょう、そう彼に伝えてきた。もうそれ以上、ビル・
エヴァンスにはならないでくれ。


HOBO

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  • 2014-11-30│14:29 |
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  • 2014-11-30│23:46 |
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Mr.HOBO

Mr.HOBO

ちょっと病気をし
凹んでるとき、
ひょんなことから
1974年製のワーゲンを
手にいれた。
車庫で30年も眠っていた
オレンジ色のワーゲン。
命を吹き込んで
一緒に走ろうと思った。

これは
少年HOBOの
ゆる~い日記だ。

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