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世界の話。

当時、僕がまだボクでなかったころのこと、友人と<ヴィンテー
ジデニム・オーナーズクラブ>を立ち上げた。クラブといっても
結局4名しか集まらず何年かして自然に消滅。リーバイスの希少
なものを持ち寄り、酒を飲みながら情報を交換する、ネクラの集
まりだ。

札幌からわざわざジーンズを買うために東京に行き、代官山や渋
谷、原宿あたりの古着屋をまわる。都会のショッブ店員にナメら
れないように靴やアウターにもこだわった。当時はまだ501の
sタイプだとかaなどのデッドストックが10万円以内で買えた
時代である。ボクと友人はなるべく色の濃いダブルエックスの中
古を探した。パッチが革であればなお良く、オリジナルレングス
のもの。たけあげしてあるものはまったく価値がなく、値段もぐ
んっと落ちる。いぜんボクの買ったダブルエックスがたけあげし
てあるというだけでデニムクラブの集まりで笑われたことがある
。そうやってボクらの目は肥えていった。
1950年代のジーンズは素晴らしい。今のように化学染料を使
い染めたりしない。天然のインディゴ、木綿の糸。作業着そのも
ののカタチ。べつの世界。今もしもデッドストックのダブルエッ
クスがあれば100万円以下では買えないだろう。もはやジーン
ズの値段ではない。希少だというだけの理由で。

今ボクは自身の店で使用するオーディオを吟味している。ヴィン
テージオーディオの世界も同じように、希少なものには高い値が
つく。知らないひとからみると異様な世界なのだと思うがハマる
とヤバい世界である。それほど耳が良いわけでもないのに、だか
ら耳以外で音を聴こうとするのだろう。CDがなくなるというこ
の時代にレコードで音楽を聴こうというのだからかなり天の邪鬼
だ。ましてボクは自身の店で客にそれを提供しようとしている。
呆れた話である。
1950年代から60年代初頭のジャズを聴くとインディゴのジ
ーンズと同じようなニオイがする。強烈な世界観。残念だがCD
にはその世界がない。できればモノーラルのレコードをその時代
のオーディオで鳴らしたい。ボクが選んだバーボンをボクが選ん
だ椅子に座り、ボクの選んだ曲を聴きながら飲んでもらう。それ
はボクを選ぶということ。自分を選んでくれたひとだけに愛情を
返していく、そんな店があってもいいじゃないか。とにかく今は
自分の職場は自分で確保するべき。どうせなら好きなことをやり
たいと思う。ぶら下がってなどいられない。

キース・ジャレットがボブ・ディランの<マイ・バック・ペイジ
ズ>をやっている。エリック・クラプトンが<Autumn・L
eaves>をやっている。HOBOがなにをやったっていいだ
ろう。

いいとか悪いとかそんな話ではない。モノやカネの話でもないん
だ。これは、、、、世界の話。



HOBO

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Mr.HOBO

Mr.HOBO

ちょっと病気をし
凹んでるとき、
ひょんなことから
1974年製のワーゲンを
手にいれた。
車庫で30年も眠っていた
オレンジ色のワーゲン。
命を吹き込んで
一緒に走ろうと思った。

これは
少年HOBOの
ゆる~い日記だ。

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